過払い金を取り戻すためにすること

○過払金返還請求
過払金返還請求とは、貸金業者から取引履歴の開示をうけ、その取引履歴をもとに利息制限法所定の利率で引直し計算をした結果、過払いの状態、つまり法律上払う必要のない利息を多く払いすぎたため、その支払った利息の合計額が借りた金額と法定の利息を足した額を超え、逆に貸金業者に法律上根拠がないのにお金をあげた状態になる場合に、そのお金を取返す手続のことをいいます。大きく分けると任意整理の手続きの一環として裁判所を通さず、貸金業者と裁判外で交渉し過払金返還請求をする場合と、任意整理における交渉、和解が不調に終わり、貸金業者に対して訴えを提起し、裁判上で返還請求をする場合に分けられます。
メリット
・手元に過払金が戻ってくることにより、その金額によっては個人債務者再生や自己破産が回避できる
・手元に過払金が戻ってくることにより、そのお金を生活再建の元手にすることができる
・任意整理の場合において過払金を、他の債権者の支払いに充てることが出来る。(場合によっては全ての債権者の債務を帳消しにできる場合もあります)
デメリット
・事故情報として信用情報機関に登録される可能性がある(いわゆるブラックリストに載る可能性がある)
※必ずブラックリストに載るわけではありません⇒例えば契約上の債務を完全に払い終えて、基本契約を解約した後に過払請求するような場合は原則ブラックリストには載りません


POINT

過払い金返還請求をするためには当然、過払い金があるのか否か、ある場合は、その額をある程度調べなければいけません。基本的には消費者金融等の貸金業者に取引履歴を出させ、その取引履歴をもとに利息制限法の利率による引き直し計算をします。利息制限法の利率による引き直し計算は、最近インターネットでいろんな無料ソフトがでており、計算自体はよほど複雑な事案でない限り一般の方でもできると思います。問題は一般の方が取引履歴の開示を消費者金融等の業者に求めた場合、業者がちゃんとした対応をしてくれるか、という点にあります。全部が全部とは言いませんが、やはり、大手有名消費者金融でも、相手が司法書士等のプロではなく、一般の方ということで、足元を見てくる場合があります。たとえば、取引履歴の開示が異常に遅い。何度も請求してやっと取引履歴を開示してくる。自分の記憶よりはるかに短い近年の取引履歴しか出してこない。少額の和解金で和解を迫ってくるなどです。大手消費者金融に、ある一般の方が、過払い金の返還を請求したら、過払い金総額の5%しか払えませんと言われたそうです。その方は、司法書士等に頼むと報酬・費用等で、結局、過払い金が戻ってきても自分の手元にはお金があんまり残らないのではないかと考え、自分でやろうとしたとのことです。しかし最終的には業者の対応もふまえ、司法書士に頼んだそうです。当然一般の方でも、法律に精通し、粘り強く業者と交渉をすれば、司法書士が代理人となった場合と変わらない位の成果を上げる方はいると思います。そこで、自分でやるか、司法書士に頼むか悩んでいる方は、まず、自分で業者と交渉してみる。それと平行してインターネット等で司法書士事務所のホームページをみてみる。その事務所の報酬・費用がどのくらいか調べてみる。そして、自分でやる手間、各事務所の報酬等を考慮して、興味のある司法書士事務所に連絡をし、相談をしてみる、というやり方はいかがでしょうか。当事務所も含め相談料は基本的に無料という事務所が多いと思います。相談してみて、やはり自分でできそうだと考えれば、自分でやるという選択肢も当然出てくるでしょう。司法書士事務所に相談したら、結局司法書士に頼むことになるんじゃないの?とお思いの方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。司法書士に相談をしてみて、トータルで考えればプロに頼んだほうがいいとお考えになれば、司法書士に頼めばいいのです。

 

POINT

@業者に取引履歴の開示請求をしよう!

A利息制限法に基づく再計算をしよう!

B業者がちゃんとした対応をとってくれない場合は司法書士に報酬等も含め相談しよう!

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