最近、学生が日ごろの悩みをAIに相談するということがニュースになっていました。確かに1人の時などAIに相談したりするのは良いのかもしれません。と同時にちょっとした怖さを感じました。仮にその相談した人間にとってマイナスなイメージをするような回答をAIがした場合はどうなのだろうなと思いました。
アメリカではAIに相談した16歳の少年が自殺したとして、裁判になった事例があるようです。
個人的にはAIについて否定的でもなく肯定的でもありません。それを利用する人間がうまく利用する能力があればいいのかなと思います。AIに関する相談はアドバイス的な意味でとらえるのがいいのかなと思います。その回答を100%真に受けないようにするべきだと思います。小学生位からAIの有益な活用方法を教育していけばよいのではないでしょうか。
また、よくAIに関連する話題として、人間の仕事がAIにとって変わられるのではないかということがよく言われます。例えば、裁判官、医師、教師、司法書士その他諸々。
他の資格については分かりませんが、司法書士について言えば、今すぐにAIにとって変わられる事は無いのではないかと思います。
司法書士が仕事をする上で重要な事は、お客様が何に困っていて、何を考え、どのような希望を持っているか、その辺を把握する能力だと思います。
相続等の相談にきっちり最初から向き合い、相続登記などの相続手続きの完了までを行う司法書士は、特にお客様の真意をきっちりと理解するということが重要になってきます。人間の想いや感情を理解するということが不可欠な仕事は、AIよりも人間が優位性を保っている分野なのではないでしょうか。そういう意味では司法書士がきっちりと職責を全うする限りは、AIには劣らないのではないかと思います。
相続の手続きを進める最初のきっかけとして、相続に関する知識を得るためにAIを活用するのは良いことだと思います。ただ、現実的、具体的に相続手続きを処理することを視野に入れた場合には、司法書士などの専門家に初めから相談した方がベターだと思います。
※本文はあくまでも私的見解であり、AIの性能、能力などに否定的見解や疑義を挟むようなものでありません。